人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2012年 09月 18日
うつぐみの竹富へ(後編)
うつぐみの竹富へ(後編)_c0160283_144419.gifさて、今回宿泊したのは、「星のや 竹富島」。今年の6月にオープンしたばかりのリゾートホテルです。星野リゾート、どんどん物件増えててすごい勢いだよね。中でもここは、3つ目の「星のや」ブランドを冠するだけに、その中身が気になってましたよー。
星のや 竹富島〜離島の集落〜|沖縄 リゾート ホテル

結論からいうと流石のクオリティ、ホスピタリティだったなー。なんと建物を始めとした施設は、竹富島の建築基準に則る形で、ヴィラはすべて竹富の民家仕様すなわち赤瓦の屋根にサンゴの石垣にフクギが植えられるという。しかも南向きでシーサーを屋根にのっけて。これはスゴイ。石垣は敷地を掘ってでてきたサンゴで作ったっていうし、敷地内の道もまっすぐにはしないのも集落と同じ(まっすぐ進むのが身上の魔物が戸惑うように、と言われている)。ここまで徹底できるのはスゲーなー。客室内はゆとりたっぷり。畳敷きの部屋とフローリングの部屋があって、どっちかはバスタブが部屋のど真ん中にあってうけるわー。

すごいのは見てくれだけじゃなくて、随所に島イズムが浸透してることだよね。クッションカバーが伝統工芸であるミンサー織りになってたり(体験可能)、植物を編み込んで民芸品を作るプランがあったり。毎晩ラウンジでは、三線引きだったり、お歌をなさる方だったりのステージを無料で30分楽しめちゃう! その他の小物にも島に住む陶芸家に頼んでいたり、レストラン(フレンチです。島の食材使っててさすがに美味いぜ)で使うテーブルウェアも本島の工房に発注しているってさ。やることが中途半端じゃないのがこのクオリティ作ってるんだろうねー。今は月桃を育てたり、とにかくいろんなものを島の流儀にあわせてます。

島にリゾート施設を建てることはものすごくすったもんだしたそう。もちろん最初は大反発がありながら、でも星野さんが何度も足を運んで説得して、これから未来の観光旅行の新しい形を作りたいということで、ついに計画にゴーが出たとか。そんな背景もあるから、星のやさんが、とにかく島の一員として認めてもらえるように一生懸命に取り組んでいることが伝わったよ。とてもいいことでしょ、そしてこれもひとつのうつぐみなわけですよ。自分たちだけ儲けるのではなく、ちゃんと島全体で考えましょう、そしてそれに協力しましょうってさ。スタッフさんも八重山諸島の方も1/3だか半分だかいるそう。余談だけど、それ以外の地域から来る星野リゾート社員は、どこの現場に行きたいかどうか希望を出せたりするらしい。実際に引っ越しまでしてここで働くのは大変だろうけど、がんばってほしいね。

24時間利用できるプールに飛び込んで、空を見てたらなんだか心がゆるんだよ。ということで何が何やらだけど、2泊3日の沖縄離島旅はこれでおしまい。台風にもあたらず恵まれた時間だったな。「星のや」はお値段ももちろん高級ゆえにおいそれとは来られませんが、いつかまた再訪したい宿だわー。

by april_hoop | 2012-09-18 00:00 | 旅情


<< バスケ合宿2012      うつぐみの竹富へ(中編) >>