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2012年 01月 18日
この世界をもっともっと知りたくて
この世界をもっともっと知りたくて_c0160283_0154642.gif年末に読んどきたかったブルータスの本特集「2012年、世の中が変わる時に読む263冊」をようやく読んだよ(てか買ったの年明け)。かなり面白かった。価値観が大きく変わった2011年、これからの時代をどう行きていくべきなのか。そのヒントをくれる本をたくさん紹介してます。
マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 723

例えば今の時代の若者について。例えばこれからの地方暮らしとはどういうものか。例えばソーシャルメディアはどうなっていくのか。例えばメディアをどう読み解くべきか。そんな、今に相応しいお題を、本の力で考えていこうじゃないかと。テキストたりうるであろう良書を、識者が推薦し、そこからの引用を持ってテーマに対する回答をしていくスタイルで、どれも本当にタイムリーな話題だけに捨てページがなかったわ。

恥ずかしながらまったく読んだことのない本ばかり。タイトルはなんとか知っているものがいくつかあったものの普段は専ら小説を読むため(それすら今は少ないのだけど)、こういう社会学のような本にはからっきし疎いぜ。でもやはり世界の実相をもっと知るには、そして微々たるものとはいえ世の中に何かしらの発信をする立場として、もっとこういう世界の動きに聡くないといけないんだよなぁと痛感。

一瞬、この特集を読んだだけでいろんな価値観をアップデートできたような錯覚もあるんだけど、これはかうまで入口でしかなくて。課題図書を読んで、そしてそれに付随するような周辺情報を取り入れて、それから自分の頭でまとまった時間を使って考えて、初めて世界の成り立ちとかそういうものに触れられるかどうか。でも、この特集を通してどこにいちばんアンテナが向くか、ってのは、もしかしたらこれから進む方向を示してくれるかもしれないね。オレは、「これからの価値観」「心を鎮める方法」「賢く生きるための思考術」「ソーシャルメディア」「メディアと情報」「科学的思考」あたりに(多過ぎか)かなり興味を持ったわ。1冊でも2冊でもここで推薦されてる本を読んでみようと思う。

で、センターに挟まってる小説ガイドがまたよろしくて。これまではけっこう数を見せる方向が多かったと思うけど、ジャンルを細かくわけて、各ジャンルこれまた有識者による厳選2冊。しかもなんとその本の1ページ目を撮影しているもんだから、紹介されている本の触りが読めちゃうわけ。小説を買うかどうかってだいたい1ページ目で決める(そういう人多いはず)という仮説に基づいて作られたこのレイアウト、秀逸すぎる! ここにも読みたい本目白押しだったわ〜。

1ヶ月くらい山ごもりして本読みたい! そんな風に思わせる良質な特集でした。

by april_hoop | 2012-01-18 00:00 | 出版


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