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2011年 09月 22日
感想_刻刻(3)(4)
感想_刻刻(3)(4)_c0160283_1044995.gif感想_刻刻(3)(4)_c0160283_1045918.gifそっちのほうへ行きますか! 堀尾省太『刻刻』(3)(4)読了。
モーニング公式サイト - 『刻刻 [KOKKOKU]』作品情報

3巻。間島の狙いは、神ノ離忍化した家族を救うことだった。間島の報告を受けた佐川は神ノ離忍を呼び出そうと止者への殺意をイメージする。現れたのは、確かに間島の母と弟の神ノ離忍だった。そこに樹里とじいさんは貴文を救出しにやってくる。そして翼と真は家に戻ったところを敵に待ち伏せられ、必死にこれを撃退するが、翼の体に異変が…。

おお、こんなに早々に間島の家族が姿を現すとは! しかしまだまだ止界のルールは明らかにならず、殺意の強さで神ノ離忍の姿が不完全だったり、翼が神ノ離忍化しかけたり、そのあたりの厳密な境界線がまだわからない。登場人物がけっこう増えてきて、佐川側に雇われた連中もいろんなキャラがいてやや混乱するわ。1話ごとなにかしら新展開があるので、依然緊張感を保ちつつ。

4巻。神ノ離忍化する翼を目の前にした樹里は、霊回忍を追い出してなんとか翼を救出するが、真が間島たちの手に渡る。誠と引き換えに間島は、家族の神ノ離忍を呼び出し、その霊回忍を樹里に追い出そうとするが、神ノ離忍を一瞬で呼び出したのは貴文だった。そして、動き出した佐川の真の狙いとは。

さらなるスピーディな展開で、樹里が神ノ離忍化した間島の家族の霊回忍を追放。てか樹里、この手のスキルを簡単に使いこなしてますし、なんか運動能力がえらい高まっているような気がしますけど。そして佐川の口から少しずつ止界のことが語られ始めて、どうも霊回忍っつーのは取り憑く人の精神状態や脳に反応しているらしい。貴文といい翼といい、祐川家の人間は、社会的弱者とされているけれど、土壇場で力を発揮したり意外と冷静だったりして、この辺の人間模様はこの後のカギになるんだろうか。かなり思惑がわかれてて、誰が味方とは言えない状況になってきてるのが、今っぽいっちゃ今っぽいな。この流れだと、貴文は佐川につきそうだし、間島は樹里側だもんね。

で、佐川の狙いが止界を制圧すること、そして霊回忍を支配することによる長寿だったとはね〜。実愛会が分裂してるけど、これはあっさり佐川が蹴散らすことでしょう。なんか方向がダークサイドに向かい始めた気がしてちょっとコワイな。石も佐川に渡っちゃったし、次の話もかなり動きがありそうなんだけど、最初感じた面白さが減ってきちゃったな。次巻が出るのは12〜1月かな? せっかく読み始めたし一応楽しみに待ちます。

by april_hoop | 2011-09-22 00:00 | 出版


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