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2011年 05月 18日
TRANSIT 4 TIME_ウィーン08
TRANSIT 4 TIME_ウィーン08_c0160283_5593749.jpgTRANSIT 4 TIME_ウィーン08_c0160283_5594671.jpgGW旅10日目続き。セッセシォンを後にして向かったのはベルヴェデーレ宮殿。ぷらぷらと歩いて目指してたら、途中にあるカール教会で結婚式に遭遇! 海外で見る結婚式ってなんだか素敵ですよね。そして教会はやっぱり見事。教会建築がどれも本当に立派なことに、教会の社会的位置づけの高さを感じるのです。

で、ベルヴェデーレ、歩いていくにはちと遠かったというか、滞在中最も暑い日(Tシャツ×短パンになりたいくらい)かつ中心部から向かうと上り坂になるというWパンチ。結局1駅だけトラムに乗るという感じで到着。ベルヴェデーレは上宮と下宮の2部構成だけど、絶対上宮から行った方がいいと思う。だって宮の間の移動が上りだとしんどいから。で、ベルヴェデーレ宮殿はオイゲン公という人の別荘だったそうだけど今は美術館+庭園になってます。

上宮の目玉はクリムトの『接吻』。もうこれ別格ね。無知でもわかるこの美しさ。金で彩られた世界にうっとりとたたずむ男女。美しい瞬間をこんな風に表現できるってすごいなー。ここでも女性は目を閉じていて、やっぱりそこにちょっとした幻想性が漂うわー。で下宮ではエゴン・シーレの企画展がやってて、自画像中心に彼のバイオグラフィをなぞるような展示。明らかすぎるほどクリムトの影響を感じさせながら独自色を出していった彼は、クリムトと同じ年に若くしてその生涯を閉じているってのもなんだか悲劇性のある話だわ。

西洋画を十分すぎるほど堪能して再び中心部へ。王宮の中の温室を改装したカフェPalmenhausで遅いおランチ。外のテラスは満席で、西洋人は本当にお外が好きだなーと思いつつ、でもこのお店にきたら店内でしょー。温室ベースだけに、すんごく高い天井まで植物が生い茂り、実際すぐ隣は温室のままで、優雅な空間ですわ。観光地になっちゃってるからか、お値段ちょっと高めだけど致し方なし。自然光さんさんのこの美しいロケーションじゃ文句も言えないです。

さらに同じ王宮内にある国立図書館へ。ここも世界でいちばん美しいと呼ばれるひとつで、この旅で見た2つの図書館よりもスケールがでかい! さすがハプスブルクと言うしかないね、この規模は。教会なみの大きさにびっしりと本が積まれて光に照らせれて。もうゲームの世界かってくらい美しい。古文書か、魔術の類いでも記されてるんじゃなかろうか、という。これも一見の価値ありまくりだなー。

17時を回って、最後にショッピングを楽しもうと、今朝のナッシュマルクト付近へ戻る。このあたりにはアンティークショップとか、その類いが集まって来ているみたいだったから。しかし、この旅唯一と言ってもいいプランニングミス! 今日は土曜日。多くの店が半ドンだった…。15時とか16時で店じまいとはリサーチミスだったぜ。。結局歩き損な感じで終わってしまった。仕方なくMQまで戻ると、10周年フェアは終わって、例の自由椅子アートが復活! 地元っ子にならって寝そべりながらtake awayしたビールを喰らってのーんびり。最後の最後で時間を気にせずにぼーっとできたって感じ(疲れてそろそろ歩きたくなかったってのも大きい)。

最後の晩餐は、まったく洒落こむことなく、そのへんのスタンドで売ってるでっけーピザと缶ビールをメトロ前のベンチで。暮れ行く街を眺め、人々をウォッチしながら旅の終わりとともに噛みしめるのでした。

by april_hoop | 2011-05-18 00:00 | 旅情


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