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2011年 02月 17日
感想_MONSTER(1)(2)
感想_MONSTER(1)(2)_c0160283_312217.jpg感想_MONSTER(1)(2)_c0160283_313245.jpgこりゃ確かにおもろいわー。浦沢直樹『MONSTER』1〜2巻読了。1986年、ドイツのアイスラー記念病院に勤める天才医師のテンマ。ある日運ばれて来た瀕死の少年ヨハンを、その至高の技術によって救うが、それは悲劇の始まりだった。順調に回復したヨハンはこつ然と姿を消してしまう。月日は流れ、1995年。テンマの運命を変えたヨハンが姿を現す。彼はいくつもの殺人を行うモンスターだった。

なんかあらすじうまく書けんわ。2巻にしてかなりの要素が盛り込まれ、スピード感も展開力も抜群のサスペンス。連載当時から面白いという話は聞いてたけど、ようやく手に取る機会がきたわ。きっかけは『TRANSIT』のコラムですけどね。つまり東欧旅行の足しになるかもと思ったわけで。けど、これ舞台はドイツがメインのようで。

さて、テンマという名前はやはり『鉄腕アトム』の天馬博士から取ってるんだろうし、天才医師という設定も『ブラックジャック』からきてるんだろうね。さすが手塚チルドレンの浦沢さん。でも借りてるのはあくまで外殻のみ。展開される物語は重厚なテーマがたっぷりだなー。今んところ、ヨハンはジョーカーさながらの絶対悪だし、でありながら『20世紀少年』のともだち的な顔の知られてなさでもあったり。テンマのキャラは入りやすく、命を問いかける作りでありながらも救った少年の命が負の連鎖と負の運命を呼び起こしてしまう不条理さ。これだけでかなりもってかれるぜ。

まだまだ物語は序盤だけに、どういう方向へ向かうのかさっぱりまだ見えないわ(18巻で終わるレベルとは思えない!)。でも自分が救った命を、消し去ることはできない気がするし、かといって更正の余地なんてないだろうな。なんたってモンスターなわけだし。双子の妹ニナにしても一度は殺しかけた兄をもう一度殺せるのだろうかって話だし。なにやら歴史的背景(ナチ)とかも絡めていくこともできそうだし。つーかテンマを助けるサブキャラたちがいちいち格好いいな。新聞記者にしても、銃の先生にしても。

とにかくメチャクチャ楽しみ。あー早く続き読みたい、早く読みたいぞ〜!

by april_hoop | 2011-02-17 00:00 | 出版


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