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2009年 07月 12日
感想_北緯14度
感想_北緯14度_c0160283_23444434.jpgアフリカへの憧れが強まるぜ。絲山秋子『北緯14度』読了。著者が西アフリカのセネガルに2ヶ月滞在。きっかけはドゥドゥ・ンジャエ・ローズ(セネガルの伝統的楽器サバール奏者の第一人者)に会ってみたかっただけ。出会った人たち、フランス語とウォルフ語、言語と想いの間にあるものあるいはないものなどをまとめた紀行文。
北緯14度 絲山秋子 講談社

気になる作家・絲山さんの旅行記、しかもセネガルというなかなか縁のない土地ということで発売直後(2008年11月か12月)に手に取りつつも、なんとなく読むタイミングを逸し続けてようやく本日イッキ読み。イメージしていたのと全然違ったぜ! というのは、絲山さんてこういう方だったんだ!?という著者に対するイメージの変化が大きかったです。かなり率直な物言いで、てかそういうことでもなく、けっこうムカつきます。笑←悪い意味じゃなく本当にムカつくんですよー

でもいいの、紀行文なんだから。嘘のないほうがいいに決まってるんだから。オレのブログもムカつくし。同じ同じ(そりゃ絲山さんに失礼すぎか!)。ま、そんなことよりもセネガル! ドゥドゥに会うのが中心にあるのかと思ってたらそれはわずか1エピソードだけ。あとはただただ2ヶ月間に会った人やら起きたことやら思ったことやらを、まさに徒然に書き下ろしてらっしゃいました。いや?想像わくようで全然わかないなー! どんな国なんだろうなー。会えばみな友人かのような距離感にこっちもくすぐられます。そういうの超憧れるよ。お国柄の違いを越えて、人と人が一期一会するのってすごいドキドキするよね。旅先だとなおさら。

もちろんそんな甘いもんじゃないだろーし、危険だって多いんだろうし、そもそもセネガル人から見た極東の人間が実際のところどう映るのか、すごく興味あるわー。まあ本自体はかなり絲山さんの主観が前面に出てるので、情報としての使い方はしづらいけれど、アフリカに渡る人、興味ある人には読む価値あるかも。とりあえずセネ飯したくなることはまず間違いないと思われます。

しっかし、絲山さんて高崎在住で、公式サイトで日記をかなりまめに更新してたり、なんかへぇな感じ。もっとも早稲田卒ってことくらいしか著者プロフ知んなかったけどね。

by april_hoop | 2009-07-12 00:00 | 出版


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