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2008年 09月 20日
感想_グレート・ギャツビー
感想_グレート・ギャツビー_c0160283_018385.jpgハルキストとして読みました。F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』(野崎孝訳)読了。中西部から東部へとやってきたニック。彼の隣の屋敷では夜な夜な盛大なパーティが開かれていた。その主はジェイ・ギャツビー。彼は、かつての恋人デイズィが忘れられず、再会を夢見て宴会を催し続けるのだった。

アメリカ文学の代表作のひとつだというし、『ノルウェイの森』であんなにも絶賛されてるし、村上春樹の訳も出てるし、それを今まで読まなかったってのはいかんなと思い手に取りました。訳をそのまま受け取っていいのかわからないけど、なるほど村上春樹が好みそうな青春の光と陰と皮肉とでも言うべきか。ニックのわかった風な物言いだったり、斜に構えるような俯瞰するような視点は小憎らしくていい感じ。

ただ、読みやすくはなかったなー。いや、楽しめなかったというのが正直なところ。人物関係や背景をなじませるのにずいぶん時間がかかってしまったし(そもそも中西部、東部の違いもわからず、ウェストエッグやイーストエッグとか、NYとの距離感とかがさっぱりわからんかった)、1920年代の空気感だったり、フィッツジェラルドの人生や背景といったものにも無知だったのが痛いところ。まるで俯瞰できなかったわ。

でも、きっといろいろなものを読みのがしている気がするので、また機を見てページを繰ってみたいと思います。もしくは、村上春樹訳を手に取ってみようかな。きっとそのほうが有意義かもね。

by april_hoop | 2008-09-20 00:00 | 出版


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