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2009年 05月 09日
Paris, je t'aime 07
Paris, je t\'aime 07_c0160283_22785.jpgParis, je t\'aime 07_c0160283_2271749.jpg【今日の行程】ルーヴル美術館

長いバケーションも今日でおしまい。フライトは20時発。大トリはここしかないでしょう、ルーヴル美術館! 朝、アメリでおなじみのCafe des deux moulinsでカフェオレを飲んで、ルーヴルに着いたのは8時45分。土曜日だったけど、9時の開館を待つ人はまだほんの十数人。逆さピラミッドの前でオープンを待ちます。あえての手ぶらで、準備万端!

Paris, je t\'aime 07_c0160283_2302822.jpgParis, je t\'aime 07_c0160283_2303954.jpgついにオープン! 手ぶらで来たかいあって荷物チェックはもちろんスルー。開館前から並んだだけあってチケット購入も入館も待ち時間なし。さて、3棟各4フロアにも及ぶこのデカすぎるモンスター攻略には…、やっぱりまずは世界一の微笑だーと「モナ・リザ」まっしぐら! なんとなく気が気じゃないまま進んでついにその御姿をこの目に!!! へぇ、イメージしていたより小さい。『ダ・ヴィンチ・コード』を思い出しつつ、この絵にまつわるさまざまなエピソードに想いを巡らす。ダ・ヴィンチはどんな気持ちでこの絵を残したのだろう。言われているような謎に答えってあるんだろうか。何百年もの間、無数の人間の目に触れ続けるなんて予想だにしなかっただろうと思うと、なんとも不思議な気分に。というか、この絵に限らないよね。すべての絵画、彫刻、建築、調度品その他ここにあるものすべてがそう。どんなにデカイ美術館にも収まりきらない壮大なストーリーがそこにはある。考え出すと頭も胸もいっぱいになっちゃうわ。宇宙め!

Paris, je t\'aime 07_c0160283_231267.jpgParis, je t\'aime 07_c0160283_2313590.jpgひとしきり眺めたあとは、その流れで絵画を片っ端からみていくことに。上のフロアからひとつずつ攻略して、下へと向かう方式。歩いても歩いても、眺めても眺めてもエンドレスかってくらいの量。メインルート以外に小部屋がホント多いのね。3時間ほどでさすがに足腰立たんわ!とリシュリュー内のカフェでランチ休憩。気を取り直して歩を進める。名画とされるものも、名は知られていないものも、それなりにどれも面白い。続いてアンティークのコーナー、ナポレオン3世の部屋、ブリンブリンだな〜! なんか隔世の感だけがあるけれど、200年前には本当にここにこの人が座って生活してたんでしょ。と、自分と近づけて考えるとなんともヘンな感じだ。歴史ってすげっ。

てか、ルーヴルってエジプトや東方のものも所蔵してるんだね。そんなことも知らずにいて、これもまた感動。スフィンクスやミイラが見られるとは…! ハンムラビ法典に至っては現存しているってことすら知らなかったよ!! うわー、エキゾチック×アーティスティック×ヒストリカル! もう完全にキャパシティオーバーです。嵐のように寄せ続ける創造の波風にさらわれすぎてしんどいぜ。でもでも時間ギリギリまで粘って、歩き回ること6時間ちょい。最後の方は惰性になってしまったけど、90%くらいは回れたんじゃないかなー。美術鑑賞から踏破目的になっちゃって本末転倒だけど、まあ許しておくれよ。

Paris, je t\'aime 07_c0160283_2315596.jpgParis, je t\'aime 07_c0160283_232690.jpg総括すると、やっぱりもっと勉強しておいたほうが数百倍楽しいだろうな、って。美術史を知ってれば、もっとあれはあーでこれはこーで、って深く理解できただろうに。ただあれ好きー、これ合うーまでしか至りませんでした。無知! 雑魚! で、もうひとつ思ったのは、人間の営みって本当に本当に奇跡だな、って。象形文字とか、織物とか、ルネサンスとか、西洋画とか、彫刻とか、何百何千年も前から、なんて凄まじい仕事してきてんだろ、こいつらめ。今はいろいろ便利だけど、この芸術家たちに比べてオレってどうなのよ。そのクリエイティビティの何万分の一なんだ?と思っちまいますね。写真ができてから絵や彫刻の意義って変わっただろうし、映像によってもまた変わったものってきっとたくさんあると思う。それは受け手の想像力にも大きく影響を及ぼしているんじゃなかろうか。うちら、もっともっと自由に発想してかないと、なんかお先真っ暗かもしんない!とかいうとオーバーか。そんな悲観主義者じゃなくてね。でも、まだまだ使ってない脳がいっぱいあるんじゃないかんーって思ったのは確かですよ。

美術に限らないけど、もっともっといろんなものに対してオープンでないといかんぜ。インプットいっぱいして、自分なりのアウトプットを見つけなくっちゃ。そんな気にさせてくれる超巨大美術館でした。とにもかくにも、足、フラフラ! でも帰らなくっちゃ東京に〜。

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そして、東京でもルーヴル展に行っちゃったりして。
ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画 ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち

by april_hoop | 2009-05-09 00:00 | 旅情


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