2009年 05月 06日
【今日の行程】 アントワープ ベルギーに行きたいと思った最大の理由はアントワープ。ベルギーファッションと言えば、アントワープ6をはじめとした多数の世界的デザイナーを生んだ土地であり、その温床である王立芸術アカデミーはそれ系の世界3大スクールのひとつ。そんな最先端モードが生まれたのはどんな土地なのか、かなりそそられるた! これっぽちもモード的素養はないけど、モーレツに知識欲がわいたんだな。 ブリュッセル中央駅から電車で50分ほど。降り立った瞬間、やったらスタイリッシュ! おそらく元々あった駅の地下に高速鉄道を通したと思われる造りで、いつ頃完成したのか知らないけれど十分すぎるスペース×最小限のデザインがやったらCOOL! 期待値があるってのを差し引いてもいい空間だわー。そしてその驚きは地上に出てさらに加速。そこは昔ながらのクラシックな、美術館かと思うような建物でした。うわー、すでに圧倒されてる〜。 すぐさま中心部のマルクト広場を目指して歩き出す。あえてメインストリートっぽいところを外したら、ちょっと寂れ気味の道を選んでしまって、人通りがほとんどない。町並みも特段キレイじゃない。石畳や古い建物を残しながらも工事も多くて、あれあれ?って感じ。なんか微妙…なのか? 疑念を捨てきれないままマルクト広場へ。ああこの辺はそれなりにヨーロッパって感じですわ。ノートル・ダム大聖堂もあるし。でもまだ見えてこないなー、アントワープの素顔。午前中だから? 広場から歩くこと20分、アントワープ王立美術館へ。2Fの常設展の目玉はルーベンス。絵画ど素人目に見てその絵は、躍動感にあふれ、決して精密ではないのに繊細な表情を宿してる。大作が多く並んでたせいもあってか、引き込まれるだけの迫力あったわー。そして1Fではフランシスコ・ゴヤ、オディロン・ルドン、ジェームズ・アンソールの、その名も「グロテスク ペインティング&ドロウイング」なる企画展中でした。これ、文字通りグロで妄想っぽいシュールな絵ばかり集めた展示。これはこれで面白い。イマジネーションと風刺があふれまくってましたわ。2時間近くうろついたらちと疲れたので美術館斜向いのCafe Hopperで小休止。ジャズライヴが名物だけど昼間はBGMに流れるくらい。いったん中心部に戻ってお土産にビスケットとチョコを買い、いよいよ本気で散策モード。 まずは大きな目的だった、ファッション関係のスポット巡り。ドリス・ヴァン・ノッテンの路面店は古い建物の中で、きしむ木の床が味わい深い(プライスは日本と大差なし)。その他セレクトショップやオンリーショップ、よくわからない店を巡りつつ、学生御用達というセカンドハンドストアLABELS INC.へ。ようはベルギーのラグタグ(価格帯も似たり寄ったり)。ここまできて古着かいって気もするけど、いーの。定価じゃ高くて買えないから。ご婦人たちの試着合戦に負けずわっちもあれ着てこれ着てして、2着お買い上げ(もっと買いたかったけど予算が…)。と思ったらカード使えないの? 店員さんATM教えてくれたので、すぐ戻ってくるね!とキャッシング。初めて使ったけどものすごいイージーに引き出せますね、きっけーん! チャリーン、と現金ゲットー・マイドー。ちなみにLABELS INCは、通り沿いのウィンドーを若い学生ブランドだかインディペンデントのデザイナーだかに貸していて、そのブランドはここで新作を展示販売できるんだって。こういうファッションを育てる姿勢が人気の秘訣だとか。おいてあるものも状態悪くなかったし、ベルギーブランドてんこもり。 お次はModenatieなるモード系商業施設へ。1Fはデザイン系本屋とYOHJI YAMAMOTO、2Fがミュージアム。このときは「PAPER FASIHON」なる紙を題材にした展示やってました。王立美術館にしても、ここにしても、どちらも学生が授業で来てたのがすっごく印象的。多分ハイスクールだと思うんだけど、授業でこういうところに来られるってうらやましいナー。きっとベルギーではこういうところで感性を磨くってのが大切にされてるんだろね。もちろんティーンズたちだから、興味ない子はそっぽ向いたりしてるけれど、これが原体験になって才能を開かせる子だっているだろうし、きっと先々いい経験値になってくんじゃないかな。日本もそういう授業、どんどんやればいーのに! 一通り見たいところを回ったあとに、川を渡って大河員の居留区ゾーンへ。やけにアールデコなエスカレーターがある地下トンネルが通ってて、歩くと10分くらい。地元っ子たちはチャリでささーっと駆け抜けてました。あー、レンタサイクルがあればな(帰りがけに見つけた…)。対岸のカフェでホワイトビールをひっかけたあと、川縁のベンチに座ってぼんやり。アントワープの町並みが一望できるそこは、とっても落ち着くくつろぎスポット。町中を歩いていると商業都市としての側面が強く見えるけれど、こうやって川を挟んで俯瞰するとやっぱりそこは古い町並みを有した素敵都市だったんだよね。観光名所があるわけじゃないけど、普通にみんなが生活をしていて、アートやファッションの感度がちょっと高くて。そんな様を眺めてたら、自分は本当に世界のことをなんにも知らないなーと思えて、すんごく取り残されているような気分になったわ。それに対してちょっと思うところができました。実行に移すかどうかはわからないけど、もしXデーが来たら、ここで見た景色がターニングポイントです。つまりは、村上春樹にとっての神宮球場ってことになるのかも!?<大げさ〜、というか良く言い過ぎ さて、アントワープ巡りのラストは、アカデミー見物。探してたらアントワープ大学に出ちゃいましたが、その近くにありました! あーいるよいるよ〜、いかにも洋服大好き、ファッション大好き!って顔した学生たちが!! なんか嬉しくなってニヤニヤしながら入り口を入ると、あーやっぱり歴史ありそうな古い建物が校舎のよう。いいなー、こんな環境で勉強したらいやでもクリエイティブになってしまいそーです。ここからあのデザイナーたちも巣だっていったのかーと。うん、現地を見られて満足。 もっとのんびりゆっくりしたかったけれど、そういうわけにもいかず、劇場内にあるDe Foyerでディナーを食してアントワープ巡りはフィニッシュ。小さくて、素朴さと都市っぽさを兼ね備えながら、いい感じでまとまった町でした。観光に特別お薦めするようなものはないから、多くの人には、ふ〜ん、て感じの町だと思うけど、わっちはとても楽しめたわ。また行きたい! ちなみにビスケットを買ったのは、日本人デザイナー岡部雄輔さんご推薦のPHILIP'S BISCUItS。手の形をしたビスケットが素朴かつキュートで、美味しかった〜。 チョコレートはドリスご推薦のSWEETVAEGHER。1933年創業の老舗で、すんごい美味しかった。同僚の間で大・大好評! (ともにsource by SPUR) Paris 01 02 03 04 05 Belgique 01 02 03 04 Paris 06 07
by april_hoop
| 2009-05-06 00:00
| 旅情
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アバウト
ツナガール。1min.で読めるがルール。管理人エイプリル(1977年生まれ)の日々雑感エトセトラがどこかで誰かと何かをコネクトしてユナイトすることを願いつつ、であーる。 by april_hoop information
【ハジメニ】
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