2009年 04月 11日
今日から東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「アントワープ・ファッション展」に行って参った。いやークリエイティビティの塊に刺激受けまくり。 アントワープ・ファッション展|東京オペラシティアートギャラリー ご存知「アントワープの6人」+マルタン・マルジェラから始まった、ファッション界でのベルギー革命のアーカイブを展示。彼らのコレクションの一部に加えて、ラフ・シモンズやヴェロニク・ブランキーノ、クリス・ヴァン・アッシュなど新世代デザイナーのアーカイブ。そして、彼らの多くを輩出し世界的モード養成学校となったアントワープ王立学院生の作品まで、全58体の衣装と、38の映像&写真で構成された展示。インスタレーション自体はシンプルで、彼らの作品がトルソーに着せられて、3つにカテゴリー分けされているだけ。プラスαで彼らを紹介した記事のスクラップ的なものも解説的に展示されてるけど、まあ彼らの作品の独創性から思えば展示自体はごくごくシンプルね。 いやーしかし、衣服という形をとってはいるものの、もはや現代アートの世界。特に学生の作品は、売るためのものじゃなくってあくまで自分のアイデンティティーを投下しまくってるだけに、クリエーションの塊。マテリアルも生地にとどまらない感じで、ブラインドとか、謎の金属とか使ってて、完全にオブジェと化してましたわ。たまたま落としどころが洋服だった、ってだけで、モノ作りってこういうことだよね、って気づかされます。それに比べたらアントワープの6人は前衛的とはいえ服の形してるし、第二世代以降は相当洗練されてますなぁ。80年代から現代のものまでさまざまに並んでたけど、古さを感じさせないのはさすが一流デザイナーたち。 もちろん洋服に興味のない人はたくさんいると思うし、確かにただ服を集めて並べただけなんだけど、これはこれでひとつの自己実現であり、そしてプレゼンテーションでもあると思うといろいろと刺激的。会場は、文化に通ってそうな専門学生風を中心ににぎわってました。撮影不可だから、懸命にスケッチを取る娘もいたりして、デザイナーの卵たちよがんばれ、なんて勝手な親鳥気分になってみたり。いやいや余計なお世話だろ、オレ。というかスケッチの邪魔だろ。てのはさておきショーの様子などをまとめた映像は興味津々。その手法は昔ながらのキャットウォークをさまざまな形に破壊&改編していてすんごいおもしろかったわ。これ、ビジネスにもそのまま持ち込めるくらいのアイデアの宝庫。なにもパワポだけがプレゼンのツールじゃないんだぜ!ってね。クリエーションてホント楽しいね。 てな感じで、ベルギーへの旅行の予習がてらですが、がぜんインスピレーションもらいまくり。ますますもって旅が楽しみだわ。ちなみに、同時開催に阿部岳史さんという方の展示が。これ、小さな正方形アクリルをペイントして並べて絵にしているもんで、初見だったけどめちゃくちゃ面白かった! 時間なくて駆け足だったけど得した気分。一見の価値あり。 ABE TAKESHI SCULPTURE WORKS スペースは小さいので1時間あればまずまず見れるレベル。閉館1時間前からは入場料半額だから、それでも事足りるかも。 <参考> 感想_装苑(2009-5)
by april_hoop
| 2009-04-11 00:00
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ツナガール。1min.で読めるがルール。管理人エイプリル(1977年生まれ)の日々雑感エトセトラがどこかで誰かと何かをコネクトしてユナイトすることを願いつつ、であーる。 by april_hoop information
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